今回は、14-1ラックゲーム、通称「ストレートプール」について解説しちゃいます。
このゲームは、1961年(1962年日本公開)のアメリカ映画「ハスラー」でもお馴染みですね。
ポール・ニューマン演じる若きハスラー”ファースト・エディ”と、ジャッキー・グリーソン演じる”ミネソタ・ファッツ”の熱い戦いを描いた作品です。
どちらも実在の人物をモデルにした(ミネソタ・ファッツに限ってはあだ名も同一)ってことで話題になったものです。
その昔、おいらが新宿スポーツランドで精進していたころ、常連仲間のアメリカ人、ショーンが言っていました。
「昔は、プールと言えばストレートプールのことを意味した」
みたいな・・・。
玄人に好まれるゲームですが、難易度から言えば日本のローテーションかもしれないですね。
でも、見た目の華やかさ&分かり易さから言えば、やっぱりストレートプールだと思うわけです。
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14-1(ストレートプール)のルール
それでは、ゲームの進め方と併せて、ルールを説明していきます♪
ゲーム全体の概要は次のような感じです。
1. 有効なシュートはすべてコールショット
2. 的球に順番はなく任意に選んでポケットし、1個1点としてカウント
3. 的球は最後の1個を残し、残りの14個をラックして続行
4. 100点、150点などの合計点を定め、先に到達した方が勝ち
それでは詳しく見て行きましょう♪
14-1のラック
使用する的球は、1番から15番までの15個です。
おいらは当初、並べ方に決まりはないと思っていたんですが、モノによっては次のような決まり事を語っているものもあります。
先頭のフットスポット上に15番ボール。
左下角に5番ボール、右下角に1番ボール。
そのほかのボールには決まりはありません。
これの根拠は判然としません・・・。
ルールに記述されている理由も不明・・・。
公平を期するための配慮かもしれないけど、どれでも1個1点だし・・・。
でも、ルールはルールだ! って言われちゃったら仕方ないですね。
14-1のゲームの進め方
先攻後攻はバンキングで決めます。
ゲームの性質上、オープニングブレイクショットは不利になる可能性もあるため、バンキング勝者は後攻を選ぶことが多いみたいです。
どういうことか? って言うと、14-1はすべて「コールショット」というルールになっているんですね。
つまり、「何番ボールをどこのポケットへ」と指定して、そのとおりにポケットしなければダメなんです。
なので、コールが特定しづらいオープニングブレイクショットは、どうしてもセイフティーショットになるわけなんです。
オープニングブレイクショットのルールと方法
先攻プレーヤーのオープニングブレイクショットにはルールがあります。
良く知られるナインボールやテンボールのように、狙う的球の順番が決まっているわけではありません。
なので、ラックの先頭のボールに当てなくてもOKです。
ただし、手球と、最低2個の的球をクッションに入れなくてはいけません。
できなければファールになります。
オープニングブレイクのファール処理
オープニングブレイクでファールとなった場合の処理方法です。
後攻のプレイヤーが次のいずれかを選択します。
・現状のまま後攻のプレイヤーが続行する
※スクラッチの場合はキッチン内(ヘッドライン内)からフリーボール
・ファールした先攻のプレイヤーがオープニングブレイクをやり直す
オープニングブレイクのショット例
オープニングブレイクには、ほぼ誰もがセイフティーショットをします。
おおむね下図のようなイメージです。
この場合、長クッションから1ポイントくらいの位置に手球を置き、5番ボールに対して可能な限り厚く当てています。
右上の撞点で手球を回して来るイメージですね。
理想としては、図の5番ボールと1番ボールが、クッションに入ってから元の位置に戻るような状態です。
ゲームの進め方
得点の計算方法
コールしたとおりに的球をポケットできれば、1個につき1点加算。
同時に別のボールが落ちたら、それも得点としてカウントします。
ファールは1回につき1点の減点。
ファールの条件は、ノークッション、二度撞き、ミスキュー、球ざわり、ボール場外、足離れ等、通常のルールと同様ですが、コールしたポケット以外に入ってしまった場合もファールとなるルールが存在します。
この場合、違うポケットに落とされた的球をフット、あるいはセンタースポットに戻すというルールもあるようですが、そのままにするルールもあるようです。
また、的球が場外に飛び出した場合、その的球をフット、あるいはセンタースポットに戻し、ファールをカウントせずにプレイを続行するというルールも存在するようです。
事前に確認しておく必要がありそうですね・・・。
スリーファールの場合には、さらに15点が減点されます。つまり16点の減点ですね。
また、オープニングブレイクのやり直しが決まった場合、先攻プレイヤーは2点を減点されます。
プレイヤーの交代
コールした的球をポケットできなかったり、ファールしたときは交代します。
2度目以降のラックとブイレク
プレイヤーは、手球と1個の的球を残し、残りの14個の的球をラックします。
この場合、ヘッドスポットのボールがない状態でのラックとなります。
プレイヤーは残してあった的球をコールショットしつつ手球でラックをブレイクするか、セイフティーショットをすることになります。
ブレイク時にほかの的球も同時に入った場合、それも得点となります。
※ オープニングブレイク時とは違い、手球か1個以上の的球がポケット、あるいはクッションに入ればセーフです。
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2度目以降のブレイク例
オーソドックスな配置としては下図のようなイメージです。
あるいは、下図・・・。
場合によっては下図のようなケースもあるかも・・・♪
最後の1個の的球をどれにするかという選択と、手球を残す位置へのコントロールが問われるわけですね!
2度目のラックに際して正常にラックが組めない場合
14個の的球をポケットして、最後の1個を残した状態で次のラックをするわけですが、ラックするエリアに球が残ってしまうケースもあるでしょう。
そんな場合の処理方法を解説します。
・手球がラックスペースにある場合は、手球をキッチン内(ヘッドライン内)に移動します。
・さらにブレイクボール(最後の1個の的球)までキッチン内にある場合には、手球をヘッドスポットに、ヘッドスポットにも置けない場合はセンタースポットに置きます。
・ブイレクボールがラックスペース内にある場合は、ブレイクボールをセンタースポットに移動します。
※ ヘッドスポットに移動するというルールも存在します・・・。
・手球とブレイクボールの両方がラックスペース内にある場合は、15個の的球でラックして、オープニングブレイクで再開します。
というわけで、14-1のルールについて解説させていただきました。
別の記事でも書いたんですが、私は師匠の後藤章二氏につき合わされ、1時間ほどもたんなる傍観者になった経験があります・・・。
その間、後藤さんが何ラック撞き続けたのかなんて覚えていませんが、実力者同士では往々にしてワンサイドになるのが14-1のコワいところであります。
でも最高にスリリングなゲームなので、ぜひとも日ごろのルーティーンとして取り入れてほしいです♪
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