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キュー切れ向上のコツと練習ポイント!ビリヤードのショット&テクニック


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ポケットに限らず、ビリヤードを始めたばかりの人が憧れ、なんとか自分も身につけたいと考えるのが “キュー切れ” じゃないでしょうか。

 

おいらも駆け出しのアルバイト時代に、先輩の方々が手球をギューンと押したり引いたりする光景を目にして、

「すげぇ~!」

「どうすればそんなこと出来るの!?」

なんて驚いたり羨ましがったりしたものです。

 

そこで今回は、キューを効かすコツ、キュー切れを生み出す練習方法などを解説してみたいと思います。

 

※ キュー切れやシュート力の向上につながる “意外な” ストローク方法を解説している↓こちらの記事も併せてご覧になると、スキルアップ間違いなしです。

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『キュー切れ』『キューが効く』ってどういうこと?

まず、キュー切れとは何ぞや?って話からですが、このブログの『ビリヤード用語解説集』では次のように説明させて頂いております。

 

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『ショットにおいて、手球に与える回転が極めて効果的な反応となって現れること。

とくに押し引き、あるいはヒネリの効き具合を指す。

「キュー切れ」が「ある」「ない」、または「キューが切れる、切れない」と評する。

ほとんどの場合、プレイヤーの腕前について用いられるが、キューの性能を言い表す際にも用いられる。』

 

個人的な印象としては、手球の押し引き(特にドローショット)について言い表すケースが多いと感じます。

 

初心者の頃には、ギュ━━━━━ン! なんて引きを見せられたら、「すげぇ~っ!」ってなもんでした。

 

言葉で表現するには限界があるので、例えとして次の動画をご紹介しておきます。

まずは、コーリー・デュエル(Corey Deuel)が10年以上前にミカ・イモネンと対戦したときのマスワリ動画です。

 

かなり出回っているからご覧になった方も多いと思いますが、今一度チェックしてみてくださいな。

1:50辺りから、4番ボールから5番へ出す際のキューの効き具合がなかなか凄いです。

 

 

何が凄いって、公式戦の最中にやって見せる度胸(ファンサービス?)でしょう。

だって、ぱっと見た感じ、キューを効かす必要なんてない配置ですもんね・・・^^;

 

自身のコントロールミスが原因で1番ボールから3番ボールまで苦労して4番に辿り着いたわけですけど、これだけのキュー切れがあればリカバリーにも便利でしょうね。

 

お次は往年の “マジシャン” ことエフレン・レイズ。

12:06辺りからの押しのキレに注目です。

 

 

厚み、撞点、キュー出しといった条件がバシッと決まっていないと難しいショットだと思います。

 

ただキューを効かせるだけなら何とかなりますけど、ネクストありきのこのキレですから、よほどイメージが出来ていないと一発で決めるのはかなり厳しいはずです。

 

続いては、“ストちゃん” ことアール・ストリックランド。彼が見せるキュー切れにも定評がありますよね。

まずは、プレイキューでジャンプショットを決めてからの引きです。

 

 

さすがにキューが効いてますよね。なかなかこうは引けません。

 

ただ申し訳ないけど、後藤章二師の土手からの引きはこんなもんじゃありませんでしたよ。

一旦ピタッと止まった手球が目を覚ましたようにギュ━━━━━ン!って引いて来るんですから。

 

お次もストちゃんなんですが、今回はロングのくの字の配置から、引きとヒネリで強引な出しを披露しています。

 

 

やってみれば分かりますけど、特に最初のショット・・・。

この配置からスクラッチさせるって、相当なキュー切れがなければ無理ですよね。

 

ストちゃんについては、ほかにもなかなか印象的なショットがあったんですけど、動画を見つけ出すことが出来なかったので、下図をご覧くださいませ。

 

 

昔よく言われたところの『小杉出し(往年の名手:小杉純一プロの得意技)』ってヤツですかね?

 

1番ボールを上のサイドポケットに狙う厚みは2分の1程度・・・。

これを引きの切れと順ヒネリを使って回して出します。

安定したキュー出しと切れがなければ難しいショットですね。

 

というわけでドローショットの話ばかりになっちゃいましたが、キュー切れというのがどんなものか、なんとなくお分かり頂けたんじゃないでしょうか?

・・・いただけないかな^^;

 

 

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キュー切れに必要な条件やコツとは?

それでは、キュー切れを身につけるために必要な条件や、実際に撞く際のコツについて、おいらなりに解説したいと思います。

 

キュー切れを左右する外的な要素

まずは、プレイヤーのフォームとかストロークとは別の、外的な要素についてです。

キュー切れって、多かれ少なかれ下記の要素に左右されるものだと考えられます。

 

  • テーブルコンディション
  • キュー自体の性質(性能)
  • タップのメンテナンス(形状、硬さ)

 

もうね、どぉ~にもならないくらい切れないキューって、本当に実在します。

 

見分け方についてですが、シャフトを接続した状態で、グリップを持ってフォアアームを軽く叩いてやると、何となくですけど切れるキューか否かが判別できます。

 

切れるキューってのは、腰が強くて、キュー先2、30センチくらいの部分だけが細かくビ~ンと震えます。

振動がキューを持つ手にもビリビリと伝わって来て、スゴくバネが強いイメージです。

 

逆に切れないキューってのは、腰もなく振れ幅も大きく鈍くて、デロォ~ンって感じです。

 

また、「硬いキューが良いのか?」って言うとそうでもなくて、しなりの大きな柔らかいキューでも、切れるキューはスゴく切れます。

 

「じゃ、ハイテクシャフトに交換すれば良いのかな?」って言うと、これまたそうとばかりは言えなくて、バットとの相性によっては本来の性能が発揮されないケースも多いです。

 

ま、“当たり外れ”ってヤツですかね・・・。

 

キュー切れを実現する身体的な条件

次に、キュー切れを手に入れるためのコツにも通じる、身体的な要素についてです。

おいらは次のようなことが必須条件だと考えています。

 

  • キュースピード
  • 撞点を捉える正確さ
  • タップと手球の接触時間
  • タイミング

 

キュースピードについては次の記事を参考にしてみてください。

 

[blogcard url=”https://xn--cue-293b9b3g8b4c.net/3127.html”]

 

撞点を正確に捉えるには、日頃の鍛錬で安定したストロークを身につけておく必要があります。

 

本人は手球の上や下を撞いているつもりでも、実際にはかなり中心寄りを撞いているってケースは実に多いんです。

これはもう日頃から意識して練習するしかありません。

 

そして、タップと手球の接触時間を長くすること・・・と言うか、タップが手球にしっかり食いつく、グリップするイメージが大切です。

※ あくまでもイメージです。“長くする”って言っても、タップと手球の接触時間なんて所詮は一瞬です。

 

そのためには、何と言ってもタイミングです!

手首のスナップを使おうと何しようと構わないけど、とにかくタイミングが大切なんです。

 

「じゃ、タイミングってどういうことだよ!?」

って言うと・・・

 

タップが手球を捉える瞬間に、グリップを適度にグッと握り込むようにするんですが、このタイミングをしっかり掴むことが大切だよ!ってことなんです。

 

これによって、手球により大きなインパクトを与える(情報量を多く伝える)ことが可能になります。

 

例えば、キュースピードの記事でも言ったような気がするけど、ボクシングのパンチで言うハンドスピードや切れと同じ要領です。

 

切れの良い速いパンチを繰り出すためには、腕や拳が脱力した状態でパンチを出し、インパクトの瞬間に握り込むことで、より強い打撃が実現できます。

 

切れの良いキュー出しもこれと一緒で、腕とグリップに余計な力みを入れずにスムーズかつスピーディーにキューを出し、インパクトの瞬間にだけ、グリップをちょっぴり(キューの軌道に影響のない程度)握り込むようにするんです。

 

また、用途に応じたより的確なキュー切れを実現するためには、

  • レストと手球の距離
  • 手球と的球の距離
  • 的球とポケットの距離
  • 手球を走らせる距離

といった距離の感覚をイメージできるようになることが求められます。

 

キューを効かす目的はだいたいNEXTを取ることなわけですから、ポジショニングの感覚は経験を積んで覚えておく必要がありますよね。

 

 

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より切れ(効き)が増すキュー出しの方向とは?

キューを効かせるのに最も理にかなったキュー出しの方向(テーブル面に対する角度)について。

ネット上には力学的な観点からも様々なことが言われているようであります。

 

でも、算数とか物理が苦手なおいらは、あくまでも自分の経験と感覚だけを頼りにお話しします。

 

キュー先が接触する手球は、その名のとおり球体なので、その表面は丸いわけです。

なので、接地面積を少しでも大きくするために、タップはアールを施した形状に整えるわけですね。

 

とは言え、キュー切れを求めて手球の端を撞くとなると、確保できる接地面積も狭くなって、どうしたってミスキューをするリスクが高まることになります。

 

そこで、タップの表面のメンテナンスや、撞く直前にチョークを塗ることが、すごぉ~く重要になるんですね。

 

ってか、これはキュー切れを求めるなら、言われるまでもない大前提の準備なので、抜かりなく整備しておいてください。

 

 

で、より効率良くキューを効かせるには、どのようなキュー出しが理想的なのか・・・って話であります。

 

ビリヤードにおいて手球を撞くという行為には、自分が意図した動作をさせるために、手球にいかに正しく情報を伝えるか、という重要な目的があるわけです。

 

特に “キューを効かす” という目的がある場合には、その妨げになるのが手球とラシャとの間に生じる摩擦です。

 

重力があるから、ただ撞いただけでも摩擦は生じるわけですが、少しでも効率良くキューを効かそうと思ったら、できるだけこれを回避したいところです。

※ カーブショットやころし球のように、摩擦を利用しようという球については別の話です。

 

というわけで、キューを出す方向は、可能な限りラシャに対して平行に(水平に)出すのがベターだということになります。

 

まず、フォローショットの場合・・・

 

これはだいたいレストの高さで調整できるので、ラシャに対して平行にキューを出すという理想に近づけるのは割と容易だと思います。

 

あ、「フォローを効かせるには手球を押さえ込むように撞くと良い」なんて情報があるみたいですが、ちょっと何を言っているのか分からず、個人的には納得できないです。

 

そもそも押さえ込んだら摩擦が大きくなってカーブしちゃうし、手球の勢いだって弱まっちゃうだろうし、ストローク全般に言えることですが、キュー先がお辞儀する(下がる)ようなキュー出しは良くないと思います。

 

で、困っちゃうのがドローショットの場合です。レストの高さを低くするにも限界があるし・・・。

 

でも気にせずそのままキューを突っ込んじゃいましょう。

厳密に言えば摩擦が邪魔をするだろうけど、ドローショットの場合にはプレイに支障があるほどではありません。

 

コツとしては、遠い的球をドローを効かせて狙う場合には、手球の下にキュー先を勢いよく突っ込む、叩き込むイメージです。

 

もちろんここでも、先述のキュースピードやタイミングを忘れずに!

最初から腕が力んでいたり、キューを出そうと思うあまり無駄にフォロースルーを出したり、っていうのは逆効果です。

極論、勢い良く下さえ撞ければ、フォロースルーを気にしなくても手球は引きます。いや、むしろフォロースルーを意識せずに撞いた方が良いくらいです。

 

で、近い的球に対してキューを効かせる場合には、キュースピードを重視しつつも、インパクトの瞬間にグリップを握り込むようにして、キューが余計に出るのをギュッと止めるイメージです。

 

これらの使い分けや距離感については、ご自分であれこれ試して練習するしかありません。

 

というわけで、まずは正確でスムーズなストロークを身につけた上で、自分が撞ける上下左右のマキシマムの撞点を練習で把握しておきましょう。

 

 

余談ですが、昔、バネの入った筒にシャフトをセットして、ボタンを押すとシャフトが飛び出して球を撞くというオモチャがあったんです。

 

でも、これでドローショットを試みても、ほんのちょっぴりしか引けませんでした。

 

たぶん、キューを効かせるって、おそらく人間にしか出来ない動作なんだと思うんです。

 

キュー出し(スピード、距離、方向)、場合によってはグリップの握り込みや手首のスナップなどを状況によって組み合わせて、感覚で微妙に調整するわけですからね。

 

で、キュー切れに特化した練習方法って特になくて、普段のセンターショットや乱打で、様々なパターンで試すことを積み重ねるのが最短ルートだと思います。

 

あ、あと、キュースピードを上げるためには、肘から下を曲げ伸ばしする運動をスムーズにすることが大切です。

 

できれば日頃から、肘から下を脱力してスピーディーに曲げ伸ばしする動作をトレーニングに取り入れてみてください。

ゆっくりテイクバックして、素早くキューを振るイメージで。

 

キューを持っていなくてもできる運動だし、ストロークのスピードアップに驚くほどの効果があります。

キュー切れはキュー出しのスピードあってのテクニックなので、こんな地道な努力が物を言うはずですよ♪

 

 

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