ポケットビリヤードの初心者が憧れるバンクショット・・・。
キレイに決まればカッコいいし、ついつい意味もなく狙ってみたくなりますよね(笑)。
もっとも本来は、コーナーポケットもサイドポケットも直接の狙い目がない(入れられる確率が低い)場合に用いるわけですが・・・。
で、多くの人が気になっているバンクショットのシステムと狙い方についてご紹介します。
その昔、おいらが初めて覚えて、いまだに忘れずにいる数少ないシステムの1つです(苦笑)。
バンクショット以外にも応用できるし、これだけ知っていればかなり便利だと思います。
ただ、バンクショットって配置によっては「狙える狙えない」の判断が難しかったりします。
さらに、出しを考慮するとヒネリを使うことになり、的球にも影響を与えるのでシステムどおりには行かないケースがほとんどです。
また逆にこの「ヒネリの影響」を使って”的球を”をコントロールできるケースもあります。
ってなわけで、そんな具体的な例も織り交ぜつつ、説明してみようと思いますよ♪
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バンクショットのシステムを覚えよう!
まずは、バンクショットのシステムを覚えちゃいましょう。
ただし、このシステムについては利用条件(?)があるんです・・・。
・手球が無回転(ノーの球)の状態でショットする
・フリのない、まっすぐな配置(厚み100%)を想定している
・力加減は、けっこう強め(弱すぎると開いちゃう・・・)
つまり、下図の数字や、球の走るコースは、あくまでも目安だと言うこと・・・。
実際のシーンでは、手球のNEXTコントロールのために撞点や力加減も変化するはずなので、それ相応の微調整が必要になる、ということを覚えておきましょう。
で、システムの基本的な考え方なんですが、
狙うポケットを起点(「0」)として、数字を設定します。
※ 下図はそれぞれ、手球側(撞き手側)が画面下、対面のクッションが画面上、になっています。
【コーナーポケットを起点とする場合】
無回転&厚み100%(フリのない、まっすぐな配置)でショットした場合、的球が白いラインをたどれば、赤い線のように左下コーナーポケットへ向かう・・・はずです。
【サイドポケットを起点とする場合】
【縦バンク】
注意するべき点は、あくまでもレール上のポイントを狙うんだよってことです。
そうすれば結果として、数字に合ったクッションの場所に入るわけですね。
ただ、縦バンクの場合には精度にかなりムラがあります・・・。
特に、20~30のポイントについては検証が難しいので、各々が試して自分なりの目安を考えて欲しいと思います。
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バンクショットのバリエーション
では、バンクショットの使い方として、具体的なケースをいくつかご紹介しましょう♪
まずはオーソドックスな例です。
シュートするならバンクショットの一択だろう・・・と思われるシーンです。
直接狙うには、コーナーポケットは薄すぎるし、サイドポケットも的球を受け入れるだけのスペースがありません・・・。
なのでバンクで攻めよう!って感じですね。
手前のポイント「6」あたりと、対面のポイント「6」あたりを結ぶライン上に的球があるとします。
※ 実際には目印がないので目測です。
対面のポイント「6」のあたりに的球が向かうように狙うわけですね。
次に、的球がクッションにフローズン(くっついちゃってる)状態でのバンクショットです。
厚みの狙い方はオーソドックスな例と同じです。
でも、厳密に言うと、手球が当たった9番ボールにはわずかに右回転がかかりますから、気持ち薄め、あるいは右ヒネリを加えて狙うのがベターかも知れません。
ただし、気をつけなければいけない点、ってか条件があります。
それは、手球の逃げ道が確保されていること、あるいは的球がポケットへ向かうルートが確保されていること・・・。
このどちらかが確保されていないと、ココンと球クッションしちゃって、アメリカンクラッカー状態になります。
要するに、配置によってはバンクショットが使えない限界点があるってわけです。
慣れるまで見極めが難しいかもしれませんが、下図を参考にしてみてください。
詳しい理論があるはずなんですけど、おいらには上手く説明できませんわぁ~♪
σ(*´∀`;)
こんな配置だとサイドバンクは厳しいですね・・・どうしてもバンクで狙うって言うなら右下コーナーポケットです。
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お次は、こんなバリエーション・・・。
いわゆる「腹切りバンク」ってやつです。
的球を横切ってカットする様が、刀で腹を払い斬るようだから・・・ですかね?
これもまた、手球との接触で発生する摩擦によって9番ボールにわずかな右回転がかかりますから、気持ち薄め、あるいは右ヒネリを加えて狙うのがベターかも・・・。
さてさて、ここまでバンクショットについて見てきたわけですが、
「実戦じゃ、システムどおりに行かねぇよぉ~!」
って声が聞こえてきそうですね・・・。
確かに、システムどおりの練習なら決まるショットも、実戦では勝手が違ってきますからね。
まったくの無回転状態でショットする場面なんてほとんどないもん。
「入れイチ」でイイって言うなら別ですが・・・。
そもそも、上図の「腹切りバンク」みたいに大きなフリがあれば、仮に無回転で的球に当たっても、摩擦でわずかながら回転がかかっちゃいます。
ショットの強弱やヒネリによっても、クッションからの反射角が開いたり詰まったり・・・。
しかも実際のバンクショットでは、NEXTコントロールを考えながら用いるケースばかりだし、どうしたって微調整が必要になるわけです。
結局の話、自分なりの感覚を養うしかないんですよねぇ~。
なので、冒頭でも言ったように、バンクショットのシステムってのは目安なんです。
これを目安に練習して、“入れ勘”を養うしかないってことです。
手球の回転が的球に及ぼす摩擦の影響については、次の記事を参考にしてみてくださいませ♪
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