ショット&コントロール

キューが出る!シュートミスを減らし手球を操る意外なストローク方法

 

 

皆さんこんにちは! ナベです。

今日は久しぶりにテクニカルな内容の記事であります。どんな内容か?って言うと・・・

「キューを出せ!」

なんて言われて、

「よぉ~し、じゃあ・・・!!」

ってんで、フォロースルーをぐいぐい出そうとキューを振る・・・。

実はこれが、手球本来の動きやキレを鈍らせるばかりか、シュートミスをも引き起こす原因になっている!っていうお話です。

 

 
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ショットがキレてシュート率を高めるストロークとは?

先日、行きつけの三島Pee3さんで一人寂しく練習に精を出していた時のこと。珍しく昼間から店番をしておられた店主のMさん(← 元JPBAのプロ)が話しかけて来ました。

どうやらおいらが撞いている様子を見て、アドバイスをしてやろうとお考えになったみたいです。きっと苛立たしげに練習する姿から欠点でも見つけてくれたのでしょう。

ナベ
Mさんは、なぜかこのブログを「ナベちゃんねる」って呼ぶよ。

せっかくだから改名しようかな・・・(笑)

 

Mさんは開口一番に言いました。

「こういう配置の球は得意?」

そう言って示したのが下図のようなものです。

 

 

これを、真上の撞点でポケットしてみろと言うんですね。

「得意じゃないけど、入れるだけなら何とか・・・」

と答えるおいらを、無言で「さあ撞いてみて」とばかりに手で促すMさん。

おいらは、もともと大きな鼻の穴を更に膨らませて気合のショットを繰り出したものの、少々厚くハズしてしまったのでした。

 

 

ところが、

「く~、ぶ厚い・・・」

と嘆くおいらに、Mさんはこう言いました。

「厚みは合ってるんだよ。
でもそのストロークじゃスロウしちゃうんだよね。
キューじゃなくて腕が出ちゃってる。キューを出そうとするあまり間違ったストロークになっちゃってる」

 

ちょっと何言ってんのかわかんなくてポカンとするおいら。そりゃスロウのことくらい知っているけど、ストロークに原因があると言われてもピンと来ませんでした。

フォロースルーを伸ばせば伸ばすほど、手球とラシャとの間の摩擦が大きくなり、手球の動きに多少の乱れが起こるってことは知っています。でも、先球にも影響を与えるなんて・・・。

 

「え~、じゃ、どうすればイイんすか?」

というわけで、Mさんが説明してくれたことをまとめると次のようになります。

 

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① テイクバックからキューを振り出す際に、肘からグリップが床に対して垂直に位置する基本姿勢のところでキューを止める

 

② イメージとしては、手球にキュー先が届く手前(ボール半個分くらい)のところでブレーキをかける感じ

もっと言うと、この位置で突き出したキューを引き戻すようなイメージです。

ほら、ボクシングのジャブって繰り出した瞬間に引き戻すようにすることでパシッと打突するって言うじゃないですか(よく知らんけど)。そんなイメージでショットすると上手く撞ける気がします。

【追記・・・2019/6/29】
うん、やっぱりこのショットは「ジャブ」だな・・・ってことで、
今日から勝手に「ジャブ・ショット」と呼ぶことに決めました♪
なんてことを言ったんですが・・・
キューを止める時にグリップを緩めて力を抜く・・・
ということなので、インパクトの瞬間に拳を固めるジャブとは正反対の挙動であることが判明!!
キューを止める&力を抜く=後はキューに任せる
って感じです!

 

③ 振り出した勢いでキューは自然と前にスパッと出る。これが「キューが出ている」と言われる状態。キューを放り投げるくらいのイメージで良い

④ この撞き方をすると手球にキレが生じて、先球がスロウの影響を受けずにカットされる

⑤ 先球の走りも手球の走りもスムーズになる

 

特に“キューが出ている” ってところについては、Mさんに言わせると、

「ほとんどの人が勘違いしていて、フォロースルーを出せば良いと思っている」

ってことだそうです。

「『キューを出せ』と言う人は多いけど、どういう意味なのかを教えてくれる人はいないんだよね」

って・・・。

 

このブログで「手球をしっかり撞き抜け!」なんて言っている手前もあって、困惑とも動揺ともつかない心理状態に陥るおいら。

しっかりフォロースルーを出すことはストロークの基本の1つだと、今日この瞬間まで信じ切っていましたからね。

 

おいらは半信半疑な気持ちのまま、とりあえず言われるままにやってみましたが、これが思った以上に難しい! 前に出すのが当たり前だと思っていたのを途中で止めるって・・・!

長年に渡って身に染み付いたクセは根強く、ついついフォロースルーを出してしまいます。Mさんによれば、

「キューをコントロールしよう、手球を狙いに持って行こう、という意識が強すぎるからキューより腕が出ちゃう」

ということなんだとか。

 

納得! キューって、にょ~んとか、ずるぅ~っとか、無理して出したところで良いことない、ってことですな。

しかもこれが、無意識レベルで染み付いちゃっているのが問題です。

 

そして、5球も撞いた頃だったでしょうか、腕の力を抜いてフッとブレーキをかけるようなイメージで撞き出したところ、そこからキューだけが伸びるような感覚がありました。

その瞬間、Mさんが、

「できた!」

と言いました。ショットはちょっと弱い気がしたんですが、先球は綺麗にスーッとポケットに吸い込まれて行きます。

なんだろう、この変な感触・・・。キュー先は手球の手前で止めたはずなのに、むしろしっかりインパクトしていて、手球も先球も何のストレスも感じていないかのような走り方をします。

 

「その感じで、ちょっと練習してみて。まだ続きがあるから」

そう言って一旦その場を離れるMさん。なるほど、これはまだほんの序の口なんですな。

 

おいらはその後、何回も撞き続けました。まだまだ違和感は大きかったものの、少しずつ感覚が身についてきたように思います。

無駄にフォロースルーを意識するより、狙いの厚みさえ合っていればシュートの確率は高まるように感じます。ショットにキレが出るのでスロウの影響も極めて抑えられるようです。

 

要は、無駄にキューを出そうとするから狙いもブレるし、手球の動きがむしろ鈍くなるばかりか、先球も正しく走ってくれないということなんでしょう。

最初に構えていた位置でキューを止める(ストロークを止める)くらいのイメージでキューを振り出すことで、自然の勢いだけで必要最小限にキューが出る・・・車に乗って急ブレーキをかけると身体が前方に投げ出されるのと同じで、キューがスッポ抜けるようになるんですね(実際にスッポ抜けるわけじゃないけど)。

 

そのおかげで、余計な情報が手球に伝わらず、ショットのブレも抑えられ、手球も先球もストレスなくスムーズに走らせることができる・・・

そんなイメージなんだろうと勝手に想像します。

 

ナベ
エフレン・レイズやジェフリー・イグナシオみたいに、実際にキューをスッポ抜けるように撞く人もいますよね。
おいらも昔、真似したもんです。
けど、それとはちょっとニュアンスが違うんですよ・・・。

 

これらは、当然ながら正しい厚みを分かっていることが前提なんですが、Mさんいわく、

「このストロークを知らないから、トバした理由を厚みが違ったとばかり信じ込んで、ああじゃこうじゃ悩む人が多い」

だそうです。

 

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“キューが出ている”ストロークの練習方法

おいらが感覚を掴むまでに数時間を要した、この本当の意味での “キューが出ている” ストローク(Mさん談)ですが、教わった順番に練習方法をご紹介します。

まずは先にも触れた下図の球です。

 

 

撞点は真上。キレの良いショットができれば、多少弱くても先球はクッション側に寄ることなくポケットされます。

球の配置は「だいたい」で良いです。上図くらいの配置なら、先球が綺麗に入れば手球は長クッションに対してほぼ垂直に出たり入ったりするはずです。

これを最初に何度も何度も練習して、このストロークの感覚、感触を身につけて行きます。

 

ある程度できるようになったら撞点を下げて行きます。お次はこちら。

 

 

撞点は中心、ど真ん中です。しっかり中心が撞けていれば、手球は図のような感じに走ると思います。

中心を撞いたつもりがちょっと上を撞いていた・・・という人がほとんどだそうです。おいらも含めて(笑)

 

このストロークでしっかり中心が撞けるようになったら、次はドローです。

 

 

これまたしっかり真下が撞ければ、図のような手球のコースになると思います。

そして今度は、ドローに順ヒネリを加えます。

 

 

上図の配置の場合、撞点は右下

手球を「長 ⇒ 短 ⇒ 長」とクッションさせて、ツー出し(ツーポイント内のエリア、キッチンに収める)を目指します。

 

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これができたら、今度は逆ヒネリです。

 

 

撞点は真左(9時の位置)で、上図のようにヒネリだけ(パワーではなく)で手球を持って行くイメージです。これまたツー出しを目指します。

これまでのショットがある程度身についていれば、このショットはかなり楽に決められるはずです。

 

そしてとどめはこれ↓・・・。

 

 

撞点は真上が一番楽だと思います。キューをスパっと止めてスパッと出せれば、綺麗にポケットできる確率が高まります。

老眼&乱視のおいらでも3回か4回決まりました。

 

というわけで、おいらが教わった流れをご紹介しましたが、このストロークができるようになると、下図のような球がすごく楽になります。

 

 

先球が長クッションにフローズン(タッチ)しています。

通常の(?)撞き方、特に強めに撞くと、先球がクッションから離れて行こうとするので、用心しながら弱めに撞くことが多いと思います。

でもこのストロークができると、気持ち良くスパッとポケットできるようになります。これまたスロウの影響を極力小さくできるからなんでしょう。

 

あと、おいらが「楽になったなぁ~」と感じたのが、苦手な「土手球」です。

 

 

おいらにとって、こんなのは凄くイヤぁ~な配置なんですけど、今までの “キューを操ろうとする” ストロークを忘れて今回のストロークでスパッと撞くと、シュートミスを驚くほど軽減できるようになりました。

下図のような大胆なショットもストレスなく狙えるようになりそうです。

ま、入るかどうかは狙い次第だけど・・・。

 

 

当初、このストロークが効果的なのは手球を真横に弾くような出しをするシーンかな?って思ったんですが、そればっかりじゃないんです。

例えばヒネリが必要な球の場合、フォロースルーを大きく出す撞き方だと強弱によってトビが変わったりしますよね。

でもこのストロークだと、強弱や先球までの距離に関係なく、見越しが安定するように思うんです。

 

更に、自然とキュースピードが上がるし、手球とラシャの間に起こる摩擦も軽減されるので、キュー切れも良くなると感じます。

そして、撞点の位置によって手球が素直に走るので、より撞点の重要性が高くなり、ほぼ勘に頼っていたおいらは初心に戻ってしっかり狙うようになりました(笑)。

まだまだ違和感だらけのストロークですが、なんとかモノにして従来のストロークと上手に使い分けられるようにしたいと思います。

通常のショットにせよブレイクショットにせよ、「脱力」ってことが大きなポイントだとは思っていたけど、こんなテクニックがあるとは・・・。

まるでブルース・リーの「ワンインチパンチ」みたいな!?

 

ハニー
ん~、文字や図だけじゃイメージが湧かない。

動画を撮って見せてくれない?

ナベ
・・・イヤです(汗)

 

 

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