今回は、「アメリカンローテーション」なるゲームのルールを解説しちゃおうと思います。
ローテーションと言えば、ご存知のとおり日本独自の難易度が高いゲームとして知られていますよね。
名人戦なんかでお馴染みだし、ジャパンナインボールなんて呼ばれる「59」でも、このローテーションのルールが用いられているんで、ある程度は知られているはずです。
で、このローテーションがアメリカで新ルールの元に生まれ変わったんですね。
ジョセフ・E・タッカーさんって人が2014年に考案したルールだそうで、ゲーム展開の速さや、点数計算の簡略化が施されています。
細かいルールについては、「ABC(American Billiard Club)」のサイト内で解説されています。
【参考ページ】Guidelines for American Rotation (AR).
ただ、当選ながら英語で解説されているんで、イマイチ判りづらい部分が多いんです。
なので、おいらの中卒レベルの英語力では苦しい・・・。
なので、YouTubeにアップされていた「アメリカンローテーション・エキシビション」の様子を観察しながら、ルールを解読したいと思います。
ジェイソン・ショウVSフィル・バーフォードによるエキシビション、気が向いたらぜひともご覧くださいませ♪
バンキングに勝ったフィル・バーフォードがブレイク。
最初のブレイクはスクラッチし、ジェイソン・ショウがフリーボールからスタート。
ブレイク時に落ちた12番ボールの得点はジェイソン・ショウに加算されています。
第2ラックでは、またもフィル・バーフォードがブレイク。
※ ルールブックには「交互ブレイク」だと書かれているんですが・・・??
('д')ァン?
で、ノーインでまたもやスクラッチ・・・。
ところが今度はフィル・バーフォードがフリーボールでプレイを続行・・・。
そのまま取り切ります。
('д')ァン?
第3ラックでは、フィル・バーフォードではなくジェイソン・ショウがブレイク。
この後はルールブックどおり、交互ブイレイクで進められます。
ジェイソンのブレイクが、これまたノーインのスクラッチ。
しかしやはりジェイソン・ショウがフリーボールでプレイ続行。
そんなわけで、ちょっと謎が多いんですが、ルールブックと映像を交互に観ながら、可能な範囲でルールを確認してみましたよ♪
スポンサーリンク
■ルール概要
・手球および、15個の的球を使用する
・ナインボールやテンボールと同様にテーブル上の最も若い番号のボールからヒットする
・アメリカンローテーションはポイント制(得点制)のゲーム
1番から10番ボールは1点、11番から15番ボールは2点
つまり、1回のラックの合計点は20点
・コール・ポケット、コール・セイフがルール
ブレイクショットとフリーボールの場合を除き、ショットの前には、ボールの番号とポケットをコールするか、セイフティをコールしなければならない
バンク、空クッション、キス、キャノン、コンビネーションなど、狙うショットについて詳細をコールする必要はない
合法的なショット(テーブル上のもっとも若い番号のボールに最初にヒットさせる)であれば、コールするボールの番号は何番でも良い
・相手よりも先に指定された点数に達したプレイヤーが勝ち
一般的には100点、125点、150点を目指して競われる
・プレイ中のスクラッチは、直前にポケットしたボールの得点が相手に加算される
例えば、5番をポケットしてスクラッチしたら、相手にその得点分の1点が加算される
・ファールすることなく、コールしたボールがポケットされなかった場合、相手プレイヤーは残りの配置状況によっては、パスすることも選択できる
■ラック
・1番から15番までの通し番号のボールを使う
・ラックの先頭は15番ボールで、フットスポット上に置かれる
・15番ボールの次に2番ボールと3番ボール
・その下の中央に1番ボール、両隣に13番と14番
・他のボールはその下のどこに配置してもOK
スポンサーリンク
■ブレイク
・バンキング勝者は先攻後攻(ブレイクショットをするかしないか)を選択できる
・その後のブレイクショットは交互ブレイクでゲームを進める
・ブレイクショットの際、手球キッチン内(ヘッドライン内)から行う
・ブレイクショットの際は、何番ボールにヒットしてもOK
・ブレイクはしっかりラックを割ること(ってことは、15番ボールに当てますわな・・・)
・ブレイク直後のプレイはフリーボールで始められる
ファールでなければ、ブレイクイン、ノーイン関係なく、ブイレカーが続行
ブレイクスクラッチはファールではなく、ブレイカーが続行できる
・ブレイク時に落ちた的球の点は通常どおりに得点が加算される
ブイレク時にファールした場合は、落ちた的球の点は相手プレイヤーの得点となる
■スリーファール
・スリーファール後のフリーボールは、ペナルティーとして、相手選手に何番をコールポケットしてもOKという権利を与える
自分の都合に合わせて、フリーボールで何番ボールに当ててもOK
・ブイレク時のファールはスリーファールに加算されない
・スリーファールはラックごとにリセットされる
以上のような感じです。
ブレイク後のフリーボール、しかもスクラッチしてもOKってところが珍しいですね♪
ノーインでもブレイカーにプレイの権利があるってのもスゴイです。
まだ多少、判然としない部分がありますが、なんとかゲームは成立しそうですね♪
日本のローテーションと比べると、ずいぶんとやさしいルールになっています。
日本式に慣れている人からすれば、かなり物足りないかもしれませんね。
スポンサーリンク
この記事へのコメントはありません。