昔、友人が言いました。
「ビリヤードは紳士のスポーツだぞ!」
と・・・。
マナーの悪い一見の客に向かって言った言葉なんですが、いまさら思い出したもんで。
ちと考えると、英国のスヌーカーから由来するセリフなのかなって思ったんです。
だって、あんなバカでかいテーブルを置くには相応の坪数(おっと日本的)が必要ですし、ビリヤードテーブルだって12畳程度のスペースが必要だと思うんですね。
そんな敷地を確保できるのは、当時のイギリス貴族だけだろうと・・・。
貴族の紳士淑女が集う場で、あんなバカでかいテーブルを使った競技が行われたんだろうと・・・。
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ビリヤードはスポーツなのか・・・?
と、まぁ、それはともかくですね、ビリヤードがスポーツなのか否かという話ですよ。
「競技」という言葉でくくられたらそれまでなんですが、スポーツという分野にビリヤードが入るのかってことなんですよ。
同じテーブル競技でも、卓球はスポーツと見なされますよね。
何が違うんだって考えると、身体を動かすかどうかってことでしょうか?
でも身体を動かすって、人生ゲームだってスゴロクだって多少は動かすんですから、何が違うって考えると、やっぱり運動量なんでしょうか?
汗をかくかどうかってことでしょうか?
あっ!
結論が出ました。
「ビリヤードはスポーツです!!」
だって、おいら、球撞くと汗かくもん。
一人で練習なんてすればビショビショっすよ。
お店に迷惑かけられないから、ラシャに汗が垂れないように気を使うもん。
ってことは、そこに沈着冷静な振る舞いが求められる性質上、やはり紳士のスポーツってことになるわけですよ。
友人の言った言葉に間違いがなかったってことで・・・。
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マイナー競技はオリンピック種目に選ばれない?
結構前ですが、2020年の東京オリンピックに、ボウリングが名乗りを上げたという話を聞きました。
ビリヤードはダメっすかねぇ~。
確かにボウリングは、大衆の娯楽として認知されている部分が大きい。
では、では、ビリヤードはどうなんだって話ですよ。
「ハスラー2」公開当時のブームは何だったんだよって。
ついつい考えるのが、ダーツとの比較です。同じくマイナー競技のはずなんですが、今でもジワジワと人気が伸びつつあるようです。
で、ビリヤードと、ボウリング&ダーツの違いについて、考えざるを得ないわけですよ。
そんなわけで、この3つの競技についてだけですけど、ちょっと考察してみることにします。
どれも、モノを的に当てるっていう、人間の狩猟本能を刺激する競技だとは思うんです。
でも、おいらは気付いちゃったんですよ。
決定的な違いにね・・・。
ボウリングもダーツも、「武器」を直接、手で投げるってことなんです。
多かれ少なかれ、誰でもやったことのある動作ですから、取っ付き易いわけですよ。
それに対してビリヤードは、キューという見慣れない道具を用いて、さらに慣れない動作をして、手球という弾丸を発射しなければならないわけです。
しかもですよ、ボウリングに至っては、まぐれでストライクが出たりするんです。
昔流行った「ジャストナイン」なら、まぐれのブレイクエースもあったでしょうが、ボウリングのストライクに比べたらインパクトが小さいですよね。
何が言いたいかっていうと、どの競技も奥の深い技術やら戦術が必要なわけですが、最初のとっつきやすさってのが差をつけてるなって思うんです。
ボウリングやダーツは、初心者が適当にやってもゲームが成り立つから、下手でも楽しいっすよね。
でもビリヤードは、上手くいかないと飽きてくるというイメージがあるんですよ。
おいら達は、「続けていれば面白さが分かってくるのに・・・」なんて思うんですが、そんな状況でこの競技にハマる人なんて少ないんですよ。
これぢゃオリンピックどころではないですな。
おいら達は希少な存在なんです。ちょっと変な奴らなんですよ。
でも、そのちょっと変な奴らのために、プロがあり、都道府県団体があり、お店があるんです。
ある意味では、ビリヤードという異色な競技に出会い、興味を見出だせたというのは、とっても貴重なことなのかもしれないんですよね!
採算が取れない中、なんとか経営を維持してくれているビリヤード場の存在が、どんなにありがたいものなのか、おいらはあらためて思うのですよ。
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