「ころし球(漢字で書くと感じ悪いんで平仮名です)」って聞いたことありますよね?
とくに穴前の球や、けっこうフリがあるけどちょっとだけ押したい場面など、わりとデリケートなショットが必要なケースで活躍します。
おいらは好きでけっこう頻繁に使うんですけど、こいつのコツや使いどころについてお話ししたいと思います♪
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ころし球とは?その理屈を検証
「ころし球」ってのは、早い話が手球の下を撞いてブレーキをかけ、的球やクッションへのインパクトを和らげるショットです。
主に手球をあまり走らせたくない場面、穴前付近やクッション際に留めたい場面で使われます。
後者の場合、逆ヒネリと組み合わせることが多いですね(後述)。
撞点は手球の中心から下にかけてを使うわけですが、その理屈は下図のようなものです。
1)撞いた直後の初動は勢いがあるけど・・・
2)ドロー回転によってラシャとの間の摩擦でブレーキがかかる
3)一瞬無回転(ストップ)状態になった後・・・
4)まだ進む力は残っているからフォロー回転になって転がる
下を撞こうが(ドローショット)、中心を撞こうが(ストップショット)、手球は走っていくうちにやがてはフォロー回転になります。
「ころし球」は、この現象を利用するわけです。
フォロー回転に変わるタイミングで的球に当ててポケットすれば、手球をちょっとだけ転がすってことができます。
つまり、手球1個分だけ押したい、2個分だけ押したいといった際に上手く使えば、微妙なコントロールが可能になるんですね。
「ころし球」を使うメリットは、キュー出し、キュースピードをそれほど抑えずにショットできることです。
キュー出し、キュースピードを抑えようとして、そぉ~っと撞く・・・なんてことをやっていると、凡ミスの原因にもつながります。
弱ぁ~く上を撞いてちょろ~~~みたいな・・・
いわゆる「ちょろキュー」になっちゃいますよね。
同じ力と、同じキュー出しで撞いた場合、手球がフォロー回転に変わるまでの距離は、撞点を下げれば下げるほど長くなります。
※全体の移動距離は、摩擦が大きい分、撞点を下げれば下げるほど短くなると思います。
このタイミング、感覚を自分なりに体得しちゃえば、かなり便利に使えるショットですよ♪
よく、手球をころしたいからってキュー先を“おじぎさせる”人っていますよね?
なんか、こう、インパクトの瞬間にクイって・・・。
気持ちは分からなくもないけど、あれはダメですよ、意味ないです。
そもそも、ここで言う「ころし球」じゃないし・・・。
しかも、ラシャとの摩擦も大きくなるし、撞点がズレたら不要なカーブがかかっちゃったりします。
とくに、ヒネリを使いたい場合なんか最悪です。
下さえ撞けばころせるんだから、真っ直ぐなキュー出し&キュースピードの調整だけで十分なんです。
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ころし球が活躍するシーンとは?
では、ころし球が役に立つシーンについて、ちょっとだけ例を挙げてみましょう♪
まずはコーナー穴前付近に手球を留めておきたい場合・・・。
次に、サイドポケット付近に手球を留めておきたい場合・・・。
んでもって、微妙なフリがある球を、ちょっとだけ押して出したい場合・・・。
同じ距離を押すにしても、撞点の上下によってフォロー回転に変わるまでの距離がことなるため、目的に応じて使い分けます。
微妙なフリがある球を、できるだけ弾かせずにちょっとだけ押したい場合・・・。
微妙なフリがある球を、ちょっとだけ押しつつ横にも出したい場合・・・。
とまぁ、こんな感じかなって思います♪
図はちょっと適当ですが、参考程度にご覧くださいませ。
ショットの強さやキュー出しの加減など、練習して体感してみてください!
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